アフターピルと子宮腺筋症による貧血

アフターピルは黄体ホルモンと卵胞ホルモンを混合したホルモン剤で、避妊が失敗した際に使用されるので緊急避妊薬とも呼ばれています。性行為から72時間以内をタイムリミットとして、服用が早ければ早いほど高い避妊率を発揮する特徴があります。アフターピルの作用としては、女性ホルモンを大きく変化させ、子宮内膜を剥がして消退出血を強制的に行うことで、受精および着床を回避するものです。排卵直後に使用した場合は、すぐに消退出血は起こらずに、次の排卵予定日まで排卵を抑制する作用があります。アフターピルは中用量ピルにあたり、女性の体に大きな負担をかけ副作用のリスクが高いことから、日常的に使用するようなものではありません。しかし、消退出血の作用から月経異常や子宮腺筋症など女性の生理現象に関する問題に、治療薬として使用することも少なくありません。子宮腺筋症は子宮内膜に似た組織が子宮内の筋層内にできてしまう病気で、生理痛や月経の過多、それに伴う貧血などが起こります。子宮筋腫に良く似た病気で、違いが見出せないだけでなく、合併して症状が現れることもあります。子宮腺筋症は子宮内膜症よりも生理痛が強く、子宮筋腫よりも重症になることもあります。息切れ、倦怠感などの貧血症状が多く報告されており、排尿痛、排便痛、性交痛も起こり、不妊の原因にもなりかねません。治療方法は症状によって異なりますが、一般的には鎮痛剤などで経過観察を行ったのち、貧血を伴う軽度な症状では低用量ピルやアフターピルなどを使用した消退出血を行い、重度な場合は外科手術によって子宮の全摘出を行うこともあります。30代以上の女性に多い病気ですが、年齢や症状、出産予定などによって使い分けられるので、治療法は一概には言えないものがあります。

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